〒173-0031
東京都板橋区大谷口北町75-6
"総合診療科"。聞きなれない方も多いと思いますが、本来は内科・外科・耳鼻咽頭科・小児科のようにヒトの診療科の区分です。
みなさんはご自身が病院を受診されるときに、何科に行けば良いのか悩まれたことはないでしょうか?健康診断で異常値が出てしまったときに、次はどのような検査を受けるべきか不安に思われたことはないでしょうか?今の病状がはっきりわからない、今後の見通しが得られないという状況は本当に心細く感じるものです。そのようなときに診療方針を明確にするのが"総合診療科"の役目の一つです。
僕は、動物病院は"総合診療科"であるべきだと思っています。
動物たちはヒトの言葉を話すことができません。ですから、獣医師は動物たちの症状や飼い主さんのお話から診断を下し、ときには予測し、治療を行わなければいけません。一つのことに捉われてしまうことは思い込みを生み見落としを作ります。当院は先入観を持たない多角的な"総合診療"を実施していきます。
動物病院で総合診療を実施することは、同時に"かかりつけ病院"としての役割をしっかりと果たすことにも繋がります。
ここで僕が指す"かかりつけ病院"とは、必ずしもワクチンを接種し定期健診をするだけの病院ではありません。動物たちの性格や生活習慣を把握して、必要に応じてアドバイスができることも大切です。飼い主さんが不安や疑問を残すことなく安心できる説明をし、馴れ合いではない信頼関係を築くことも重要となります。
動物たちは食事の種類や食べ方が原因で病気になることもあれば、生活習慣を改善するだけで症状が良化することもあります。今は体の害になっていないように見えることが、後になって表面化してくるということもあり得ます。"かかりつけ病院"とは、そういった目に見えない部分での予防も実践し、動物たちの生涯に寄り添うことができる病院だと考えています。そして"かかりつけ病院"が動物病院での"総合診療"を実践できるのだと思います。
飼い主さん一人ひとりの職業・立場・考え方が違えば、動物たちの状況もそれぞれ違います。そんな一つひとつの家族に一番ふさわしく、思いやりのある答えを導き出していくことが当院の義務だと考えます。
※必要によっては、責任を持って専門医・二次診療施設への紹介を行います。
※微力ながら地域社会の学術分野・獣医療教育へ貢献できるよう、職場見学・臨床実習等も可能な限り受け入れていきます。